卒業論文・修士論文の概要 2004年度

卒業論文

右田 啓哉 プロセス設計のための物性推算システムに関する研究
QSPR(Quantitative Structure-Property Relationships)は化学構造と物性の関係を統計的に求める手法であり、QSPRモデルによって化合物の物性値を素早く予測することができる。 本研究ではQSPRを利用し、化合物の物性値を自動的かつ精度良く予測することができる物性推算システムを構築した。  システムは主に次に述べる2つの部分で構成されている。モデルライブラリはQSPRモデルを整理したデータベースであり、物性推算コントローラは入力さ れた化合物の物性予測に適したQSPRモデルを、モデルライブラリから自動的に検索して物性値を計算する。システムの内部では、部分構造キーによって各モ デルが予測を担当する化学構造が割り当てられており、これによって予測対象の化合物ごとに適切なモデルを選択する判断が自動的に行える。  水溶解度データを使用したケーススタディでは、 1023個の化合物を用いて手法の検討を行った。データからQSPRモデルを11個作成し、さらに9個の部分構造キーを用いて各々のモデルについて予測を 担当する領域を定義した。結果、この手法によって対象の物性予測に適したモデルが安定して選択できる事が示された。
 migita_b