化学システム最適化のための知的情報基盤の構築

地球環境問題は、人類がこれまで築いてきた科学技術を結集して取り組まなければならない重要な課題である。船津研究室は、「分子から地球まで」という化 学システム工学的視点に基づき、俯瞰的にこの問題に取り組むことを目的としている。知識情報工学的な手法などを用いた知的情報基盤の構築とその活用を通し て、地球環境問題の解決に寄与すべく研究を行っている。

化学システム全体としての最適化は、化学における様々な情報やツールを互いに連携させて総合的に利用することによってはじめて実現される。つまり一つ一つ の構成要素や要素技術の最適化が必ずしも全体の最適化につながるとは限らない。たとえばあるプロセスにおけるリスクの削減・最小化のためには、反応プロセ スの最適化を含め経済性・安全性・環境性などに関わる様々な情報や要素技術を俯瞰した上での総合的な最適化が求められる。そこで本研究室では、「何を作る か(分子設計・材料設計)」、「それをどう作るか(反応設計)」、「それはできたか(構造解析)」ということに着目し、実用的な設計・予測を実現するため に、知識情報工学的手法の積極的な活用を通して、情報基盤としての統合システムの概念とそれに対応する具体的な実用システムの構築を進めている。また物質 設計における各フェーズへの化学情報などの様々な情報の関与のあり方、全体を通しての情報のシステム化(つまり知識の構造化・体系化)も併せて研究対象と している。

 

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